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諸々が終わって時間ができたので、映画を観たり本を読んだりベッドに横たわって喃語を発したりしている。この時間が一生続けばいい。
ここで久々映画メモ。観た順で。
邦画のこういうとこが好きなんだよ私は！！！って感じの映画。人によっては途中で寝る。因みに私は最後あと10分ってとこで寝た。クライマックスとは。
最初から最後までうっすらユーモラスで、やんわりキュートで、ちょっとアホ。全体的に画面の色合いが可愛い。
内容を説明すると「主婦がスパイになる話」なんだけど、なんていうかそれでは説明できていない。本当にそれだけなんだけど、うーん、いや、スパイにもなっていないかもしれない。自分でも何を言っているか分からない。「主婦がスパイになる話」というより、「見た夢をそのまま映画にした」の方が絶対に近い。
因みに私が好きだったシーンは、お豆腐屋さんと最中屋さんが瓢箪から出したローションで遊ぶシーンです。
なーんかこの感じ、観たことある気がするんだよな〜〜と思って監督を見てみたら、三木聡監督。大納得もいいとこ。
なんか分からんが、タイトルやジャケだけで借りると何故か5本のうちの1本に入っていることが多い。それが三木聡監督の映画。
三木聡監督のだと、「転々」がめっちゃ良かった。借金取りのヤクザとその人から借金をしている男の人がお散歩をする話。
あと、監督自身による副音声によると「イン・ザ・プール」が全体的に暗い色合いや雰囲気だったから、それと対象になるようにビビッドな色とか明るい色を使うようにしたんだって〜。なんかいいよね、そういうの。
②彼らが本気で編むときは、
噂のね。やっと観たわ。
1番思ったのが、想像していたものよりも軽く5億倍は優しくそしてカルマ的だったということで。つまりはめちゃくちゃめちゃくちゃめちゃくちゃ良かったんだけど。で、これ、荻上直子なんですね。監督が。
目ん玉飛び出るかと思った。だって「かもめ食堂」も「めがね」も「トイレット」も観てるんだもの。私は映画にも監督にも特別詳しくはないけれど、やはりこれもタイトルやジャケで借りて監督名を見るとよく「おや？」と思う映画監督だ。そりゃあ、カルマ的でそして果てしなく優しい映画を作るよなあと思う。納得の木。
あと、彼女の映画には大体もたいまさこが出てくるんだけど。今回は出てこなかったので謎の違和感があった。あの人出てくるともうあの人の映画になってしまうからだと思うけど…😂
何が幸せとか、不幸せとか。正しいとか、正しくないとか。人間は、そして子供は、親の正義を少なからず受け継いで、それを自分の人生の中で自分の時間と頭を使って更に咀嚼していく。そしてそれを、また我が子へと受け継いでいく。そういうものなのだ。一人ひとりが「個」なのと同じで、それに対する正義も「個」なのだ。
そうやって得た自分の正義を、優しく優しくこれでもかというほどの愛で優しく包み込んでそっと目の前に出してくれるのが、生田斗真演じる「リンコさん」だ。言葉の１つ１つ、仕草の１つ１つに愛を感じる。
彼女は誰も恨まない。誰一人として恨まず、怒りの気持ちや悔しい気持ち悲しい気持ちを全て、「煩悩」として編みぐるみに込める。先程「カルマ的」だと言ったのは、その編みぐるみのことで。作中、リンコさんは、男根を模した編みぐるみを108個作って、それを「煩悩」として全て燃やす。そうしてそれを区切りとして、戸籍を変える。非常に、非常にカルマ的であると思いませんか……そんなの…。
どういう選択が自分にとって「良い」結果になるかなんて割と分かっているもので。何を選べば誰も傷付かなくて、より幸せな気持ちになれる人が増えるか。そんなこと、意外と分かっているのかもしれない。でもそれを選べるかどうかはまた別のお話で。ともちゃんは、リンコさん達と暮らすことが誰にとっても最善の選択であることなんて恐らく痛いほど分かっていたんだと思うな。それでも実の親への望みを捨てきれないのが救いで、愛で、そして救いようがなくて。
ともちゃんの実の親も、ただの「悪い親」ではなくて。いや、悪い親であることに変わりはないんだけど。それでもひとりの人間で、人間として悩みを抱えて、自分でも理解ができない自分の精神の処理をできないでいる。
最近映画を観ると、「映画を観た」というよりも「一人の人間を覗き見した」みたいな気持ちになる。共感とか、感情移入とか。割とどうでも良いのかもしれない。
ふと、お母さんが昔言っていた「映画館は上映中に逃げ出せないから怖くて苦手」っていうのを思い出した。確かに、インプットもアウトプットも一定量の不安や怖さは兼ね備えているなと思う。自分に無かったものが入ってくるのは怖いし、相手に無かったものを自分が披露するのも、同じくらい怖い。
なんだか長くなってしまったので一旦終わる。さらば。
今さっき美容師さんに「ブリーチとかもう慣れっこですよね？しみるとか、大丈夫、ですよね、？フフッwwwww」って言われた。何故半笑いなのか。
