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ホットギミック ボーイミーツガール を観ました。

 

少女漫画原作なのになんでこんなにタッチが暗いんだよ。序盤からクライマックスみたいな展開で、フゥ!少女漫画!って感じなのに、なんかめちゃくちゃ違和感がある。暗い、不穏、アングラ、突然のドラッグ、ポルノ、葉っぱ、志磨遼平。(志磨遼平?!?!)

監督が山戸祐希さんだったので、定番の少女漫画展開をこの人がリアルに起こすとこういう違和感が生まれるのか…?と思ってたら、そういう問題じゃなかった。

そういう、原作とか、監督とか、そういうの全部取っ払って観るべきやつだった。悪い癖だ本当に。

観進めていくと(こんな日本語あるのかな)、最初の怒涛展開は後半を魅せる為の自己紹介に過ぎなかったんだなと分かる。

 

気持ちって曖昧で不安定でいいのかもしれないね。そうなのに、私は常に白黒つけようとしていて、それで頭を抱えてしまう。

不倫相手に「永遠に愛してる」って書けちゃうこととか、兄妹として暮らしてきたこととか、一度傷付けられたこととか、初恋とか、前にとっても好きだった人のこととか。

全部、曖昧で複雑で正解ではなくて上手じゃないことを許されていいのかもしれない。

不確定だ、今以外は全部。全部が不確定で、過去も関係も気持ちも少し歪なまま、ぐるぐる捻じ曲がったり重なり合ったりして、人間になっていくんだあ。

 

 

大好きか分からないけど、一緒にいるとこの世界が自分のものに思える気がする。だったら今日ぐらい手を取り合ってもいい。今日ぐらい、って毎日思えたらいいだろ〜って。天才、か、、?

私も好きな子に対して明日も好きでいたい、ってよく思う。何も約束できないし、1年後一緒にいるかも、10年後一緒にいるかどうかも分からないけど。今だねえ。過去も抱えての、今だねえ。楽しく、今だけを信じて生きよう。そうやって思える日が、沢山あったら嬉しい。

でも、不確定な自分のことが怖いのと同じように、不確定な相手のことも怖い。それも込みだね、全部。

 

 

あと、画面がもうとにかくめちゃくちゃ綺麗で。カラオケルームから見える渋谷の街とか、部屋の灯りとか、団地の夜景とか。

綺麗で、エロティックで、妖しくて、激しくて、少し汚くて、純朴。

個人的には、姉妹のカラオケシーンがめちゃくちゃ好きだった。

 

最後もめちゃくちゃ良い。

音楽もめちゃくちゃ良い。

たまたま観た映画が好きな映画になるのは嬉しいね。

それはそうとして、志磨遼平のあの役はズルイなあ。ズルイなあ、あれは。カッコいいに決まってるもんな。

 

 

 

良い映画観たし、海外の何食べてるか分からん過ぎてついつい見ちゃうASMR見まくって寝るかあ。私も変な色のふわっとした丸い何かを食べてみたいです。