石を拾えばよかった話

ある日私が大学から帰宅する為通学路を歩いていますと、車に跳ねられた小石が飛んできて私の足に直撃したんですね。当たった瞬間は「痛い!!」という感情だけだったのだけれど、その小石が転がって、止まって、歩き続ける私がその場から遠ざかっていくと同時に「果たしてあの小石のアナザーストーリーは?」となり。そもそも、どこから来た石なのか?山?川?アスファルト?コンクリートの壁?天然物なのか人工物なのかは非常に重要な問題で、恐らくその派閥同士仲は悪いと見た。魚とか野菜とかそういう価値観から見ると、天然物(天然物)が人工物(養殖)にデカい顔をしていると思う。逆に人間の出身地とかそういう価値観から見ると、人工物(都会住みエリート)は天然物(田舎出身)を馬鹿にしていそう。(恐るべき偏見)

つまりは小石を持って帰って暖かいお茶をお出しして、いや、なんならお酒でも飲みながらゆっくり話をお聞かせ願いたいという心情になったわけです。しかしそんなことを考えているうちに広がる小石と私の距離。50メートル程離れたところで、諦めがつきました。

忘れよう、小石のことは、忘れよう…あの小石がどこ出身でどんな人生(石生)を辿り私の足に当たったのか……忘れよう…

しかし1週間経っても2週間経っても忘れることが出来ず、結局あれから何ヶ月も経った今、またこの文章を書いている。も〜〜〜〜未練タラッタラ!!!backnumberの歌になりそうなくらい!!!(ちゃんと聴いたことない)

ああ、保護すればよかった、今思えば恋に近い。私はきっと、彼の人生(だから石生)に関与したかったんだな。道を戻り拾う手間を惜しまなければ…。なんでこんなに後悔しているのかもよく分かりません。拾えばよかった。

行くか行かないか迷ったら、行きましょう。

 

全く関係無いですがマイブームは虫です。通学路とかに虫がいたらすぐ撮っちゃう。死骸でも撮っちゃう。不謹慎。百足は前から飼いたかったのだけれど、ゴキブリの動画を見て「飼いてえ〜!繁殖させてえ〜!!」となってしまった。ゴキブリを食べるトカゲ系の生き物を飼ったらチャレンジしようかなあ、でも育てたゴキブリを育てているトカゲに食べさせるのに自分の気持ちが耐えられるのか分からない。まずは百足かなあ。販売しているところが少なくてしかも中々入荷されない(生き物なのにモノみたいな言い方して申し訳ない)から難しい。ホワイトレッグの大っきい子が家にいたら最高だなあと思いながら過ごす日々です。

陸棲(こんな言葉あるのだろうか)のカエルも飼いたいです、無難にツノガエルとか。ライムグリーンの。